〜”今まさにこの時”を伝える〜わたしたちは日常的に物語でコミュニケーションをしています。週末にあった楽しかった出来事、今日の電車の中の様子、昨日見た夢の話…すべて、物語の形式をとって相手に「何があったのか」を伝えます。物語にすることで、聞き手はよりクリアに具体的に、感情をともなって想像することができます。このクラスでは既に発明されている物語の形式を学び、物語の中の登場人物たちの息遣いが間近に感じられるような、迫真性のあるストーリーテリングを見つけます。観客は物語をただ聴いてそれを理解するのではなく、物語を語る身体を通して、彼らの想像の中で物語を体験します。そこで起こる呼吸、リズムの変化から触発される感情を感じ、ストーリーをよりリアルに、豊かにしていきます。物語は、レクチャーではありません。それは生きたものであり、その場で観客と共に生まれ、俳優の導きによって変化していきます。想像の世界の扉を開いて、まるでこどものように自由にあちらとこちらを行き来します。観客すべてが俳優とともに、ひとつの同じ想像の世界を体験できたら…その足がかりとなる技術を、共に学びましょう。