〜リアルではなくリアリティのある暴力を〜相手役を叩きのめすシーン。髪を掴んで投げるシーン。そういった暴力的な行為をしなくてはいけない時、あなたはどうしますか?実は「暴力」を表現する方法はたくさんあります。殴る蹴るなどの直接的ではない方法が効果的なケースもたくさんあります。ロミオ&ジュリエットで冒頭の諍いがカポエラで表現されていたことがありましたが、とても美しく、ただの格闘シーンではなく詩的な表現でした。ですが、直接的に表現した方がインパクトが大きく、ショッキングなシーンを作ることができることも多くあるのです。(ステージ・コンバット クラスフォト)その暴力を使う際に「安全に」「効果的に」暴力を行う方法を知ることは俳優にとってとても大切です。知らなければ相手に大きな怪我をさせてしまうかもしれない。それは大きな事故につながる可能性もあります。大怪我や大事故が起こってしまえば観客は芝居を楽しむどころではなくなってしまうでしょう。このクラスでは舞台上で直接的に表現される「暴力」ステージコンバットの基礎を学びます。安全に、より効果的に行える暴力を練習していきます。舞台上での「暴力」は振り付けです。なんとなくで行われるものではありません。美しく効果的に振り付けされたステージコンバットは安心して観ることができます。よりそのシーンに没入し、感情移入できるようにする為のものなのです。リアルな暴力ではなく、観客の心にしっかりリアリティをもって訴えるステージコンバット。それは舞台の大きなスパイスとなるでしょう。