〜ものを舞台で魅力的に動かす(生命を与える)〜オブジェクト マニピュレーション(Object Manipulation)という言葉を聞いたことはありますか?直訳すると「物を操る」これは舞台で使う【魔法】を指す言葉です。舞台の上演中に椅子を舞台に準備しなければならないとしたら、どうやって準備しますか?舞台を真っ暗にして、暗転中に出しますか?何らかの目的を持たせたキャラクターに、椅子を出番と同時に持って行ってもらいますか?その椅子が出てくる瞬間を【魅力的な動きで表現された魔法のような瞬間】として作れたらどうでしょうか?オブジェクト(物)を操る時、操り手に技術があれば、呼吸がオブジェクトを通して伝わり、まるで物が生きているように感じさせることができます。生命を持たないものが、操り手によって生きているように見える。しかもそれが感情やキャラクターを持っているようも見える。それはもう魔法ではないでしょうか?舞台ではそういった【魔法】が使えるのです。(2023年単発 オブジェクト・シアター)何もないところに階段を生まれさせたり、電車から眺める車窓を飛び立たせたり、心理的な悍ましさを感じさせる影が浮かび上がったり…これらはすべてObject manipulationと呼ばれる技術を使えば表現されることが多いです。また、パペット(人形)もそういう「生命ないもの」に「生命を吹き込む」表現手段であることに違いありません。今回のワークショップでは、演劇の基礎的な技術を学びながらご自身の持つアイディアを具現化させて、ワークショップに参加する仲間と作った作品を最終日に結果として発表する一度限りの公演も予定しています。語りたい物語をより魅力的にしてくれるオブジェクト マニピュレーションやパペットの技術。それは集団で制作するディバイジングでも使いやすい技術として、海外でも積極的に使用されています。この機会にたくさんの方へ【魔法】をシェアしたいと思います。