〜舞台上での詩的表現をみつける〜"Music and silence combine strongly because music is done with silence, and silence is full of music."-Marcel Marceau「音楽と静寂が強く結びつくのは、音楽は静寂によって成され、静寂は音楽で満ちているからだ。」-マルセル・マルソーこのクラスは3ヶ月集中コースCert.1でのみ実施されるものです。詩は言葉によって成されますが、詩は心から生まれます。心は思考ではなく身体や感情に属します。それがどんな超絶技巧でも、芸術は心から生まれています。詩は言葉というフォームを用いた心の表現方法ですが、言葉以外のフォームでもそれは表現されるべきです。舞台でそれは『空間と身体』をもって表現されます。このことをマイムと呼び、私たち演者は深い理解をもって臨まねばなりません。詩的表現によって舞台作品は深みを増し、面白みが生まれ、オリジナリティが生まれるからです。これは演出や演者によって生み出されます。UNtitled(2018, Iran/イラン)より 演出:安本達也詩や絵画もそうですが、自己表現が強ければ強いほど、フォーム(やり方)というものはその作者に委ねられます。もちろん自由度が上がるのですが、「どうしたらいいのか」は自分しか分からないので、伴って難易度が上がります。それについて早い段階で取り組み、『自分らしい表現』を見つけることは重要です。このクラスでは、その『自分らしい表現』に至るための基礎となるマイムを学び、詩的感覚を身につけます。詩的感覚を持つ身体は、俳優の表現の豊かさにつながります。またオブジェクト(物)との関わりを探求し、空間の使い方や空間感覚を育むことも目的とします。難しく感じるかもしれませんが、これが現代における舞台表現の基礎であり、さまざまな場で活用されています。シアタースコラでは積極的に取得していく技術となります。