きっと、まだまだ、楽しい シアタースコラの3ヶ月集中コースの話を最初に聞いた時、おそらく自分には無理だろうなと思っていた。それまで達也さんが講師を務める単発WSにいくつか参加をしていて、マスクを使ったトレーニングや徹底的に身体からアプローチする方法に興味はあったけれど、なんとなく「高度そうで自分には難しいだろう」。 しかし、「とりあえずCert.1だけでも受けてみよう」と弱気で受講し始めたはずが、気がつけば約2年かけて最終段階のCert.3まで受講していた。 あれほどへっぴり腰でスタートしたというのに、やればやるほど先を体験したくなるのがシアタースコラのワークだった。そしてCert.3まで受講した今思うのは『まだまだ足りない!』なのである。「足りない」というのはシアタースコラの、達也さんのワークに満足していないという不足感ではなく、ワーク中にあった発見や経験があまりにも沢山ありすぎて私が消化しきれていないという意味での「足りない!」であり、演劇の面白さ、興味深さを再認識する度により知りたい、もっと深くまで探りたいと思ってしまう故の「足りない!」なのである。 もう一つ、シアタースコラに行くようになって自分が変わったのは、稽古・クリエイションに向かう姿勢だろう。初めて達也さんのWSに参加した時の動機もそれだった。自分でも一から作品を作ってみたい、でも方法がわからない。なにより稽古のやり方がわからない。それまでも芝居の稽古はしてきたけれど、なにかモヤモヤする、時には苛立ちさえ覚える。かと思えば、楽しい、上手くいっている。その違いがわからない。ずっと抱えていた疑問。 シアタースコラではありとあらゆることを丁寧に追及する、言語化もする。全員で言葉にして共有することもあるし、一方で強制されない為のガイドラインもある。「誰かに用意してもらった稽古の場、表現の場」が「自分たちで作り出す稽古の場、表現の場」に変わっていく。単純な言葉にしてしまえば「受動的か能動的か」なのだが、この「能動的」の一言のなかにどれだけの要素が詰まっているのか...かつては曖昧だったことが今は手段をいくつか思いつける方法がある。それを知って、理解して、発見して。それでもまだまだ「やっぱり足りない!」演劇よ、まだ面白さを隠してるでしょ。這々の体でCert.3を終えた筈が、もう1回受け直したいと思い始めている。 演劇ってきっとまだまだ楽しそうだ。きっと面白そうだ。でも難しくもある。シアタースコラのワークでオススメしたいポイントはアホほどあるけれど、演劇の「楽しい」と「難しい」を両方抱える人へ、その両方の見方が変わるから。その両方とその間に含まれる沢山の発見を是非。